英語学校ほどメジャーではないスペイン語学校、どのように選んだらいいのか。
初めてのスペイン語学校で、どのように学習を進めていけばいいのか。
これからスペイン語の学習を始めようとされている方は、こんな疑問を持たれているのではないでしょうか。今回はそんな疑問にお答えできたらと思います。
目 次
1)大前提
スペイン語を学ぶ目的、目標は何か
2)ポイント
対面 or オンライン
グループレッスン or 個人レッスン
ネイティブ講師 or 日本人講師
会話中心 or 文法中心
長期 or 短期集中
3)結論
結果を出している学校とは
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1)大前提
まず大前提となるのは、「スペイン語を学ぶ目的、目標は何か」です。教養や趣味としてなのか、ビジネスなど実用目的のためなのか、そしてどのレベルに達したいのか。それによってスペイン語学習の取り組み方・アプローチに違いが出てきますので、最初にこの点をはっきりさせておきましょう。
その上で、配慮すべきポイントについて見ていきます。
2)ポイント
対面 or オンライン
近年の語学レッスンの形態における最も大きな変化の一つは、従来の対面形式に代わり、
オンライン授業が増えていることと言えましょう。新型コロナはその流れを加速しました。
スペイン語を仲間と一緒に楽しく学びたいなら、通学制の対面授業がよいでしょう。学校まで通わなければならないというデメリットはありますが、教室で講師やクラスメイトの顔を見ながら直接コミュニケーションが取れる、というメリットがあります。
また、通学制の学校では、各種アクティビティやイベントが用意されている場合もあり、臨場感を持ってスペイン語に触れることができます。
一方、オンラインの場合、P Cやスマートフォンなどの使い方に慣れる必要はあるものの、最近は語学学習に適した機能が数多く出てきており、対面授業とは違ったメリットを享受できるようになっています。
通学のための移動時間がかからず、好きな場所で受講できるという点も大きなメリットではないでしょうか。
臨場感を味わうには対面レッスンの方が勝りますが、テクノロジーの発展によって、今後はオンラインでもそれを補って余りあるほどの機能が期待できるのではないかと思います。
なお、通学制の学校の利点である各種アクティビティやイベントについては、その学習効果が事前にしっかりと考慮されることなく実施されるケースがなきにしもあらずな点には注意が必要です。
対面とオンラインのどちらがよいかは、置かれている環境や好みによるため、自分に合った方を選べばよいでしょう。
グループレッスン or 個人レッスン
まずグループレッスンは、カリキュラムの自由度が低く、発言や質問の機会も限られてしまうというデメリットがありますが、その反面、クラス仲間と切磋琢磨できる、新しい出会いがあるなどのメリットがあります。また、個人レッスンに比べると受講料が安いのも大きなメリットでしょう。
一方、個人レッスンでは高い学習効率が期待できることが最大のメリットです。自分のペースやレベル、スタイルに合ったレッスンのカスタマイズが可能になります。
単純に受講料を比較するとグループレッスンに利がありますが、コストパフォーマンスを考慮するなら、プライベートレッスンが勝る場合も多くあります。
どちらがよいかはケースバイケースですが、必要性の観点から言えば、学生のように比較的自由な時間があって仲間を作りたい場合はグループレッスン、ビジネスパーソンのように時間にあまり余裕がなく、すぐに結果を出したい場合はプライベートレッスンが適していると言えるのではないでしょうか。
ネイティブ講師 or 日本人講師
ネイティブ講師と日本人講師のどちらがよいかは、学習者の求めるものによりますが、あえて言うならば、実践的なスペイン語を学びたい場合はネイティブ講師、初心者で文法をしっかり学びたいなら日本人講師、といったところでしょうか。
ネイティブ講師からは日本人特有の弱点に対するフォローはあまり期待できません。しかし、生のスペイン語に触れるため、否応なしに音(ヒアリング)に慣れます。また、ジェスチャーなどの非言語コミュニケーションを自然に学ぶことができます。
日本人講師の場合は、日本人が間違え易いポイントを理解しているため、特に文法面での手取り足取りの丁寧な授業が期待できますが、実践的なスペイン語には慣れ親しみにくいかもしれません。また、発音やイントネーションについてもネイティブと同じとは限りません。
いずれにせよ、重要なのは講師の質です。ネイティブでも日本人でも、優秀な講師であれば、それぞれの持つ欠点はある程度カバーできます。ネイティブの場合、優れた講師は翻訳に頼らずにスペイン語のみでうまく説明してくれます。
ただし、ダイレクトメソッド(訳を解さずに外国語を外国語で学ぶ方法)には限界があるので、講師がネイティブの場合、授業内容にそった日本語または英語の解説書などが用意されていれば理想的です。
現地(スペイン語圏)の外国人向けのスペイン語学校の場合、様々な国籍の生徒を対象としているため、日本人の文化や言語的特性を踏まえた授業を行ってもらえることは期待できません。
優秀な講師であるか否かを見分ける一つの指標は、その講師の言葉がわかりやすいか否かです。日本人は、授業が分からないのは自分の能力不足のせいだと考えがちですが、必ずしもそうではありません。よい講師は、生徒の立場に立って、レベルに合わせた分かりやすい説明ができます。
ですから、講師の質は学校選びの最大のポイントの一つと言えます。「授業の質(学び)の7割は講師の質で決まる」と言っても過言ではありません。
会話中心 or 文法中心
現在多くの学校が会話を重視しており、会話形式で自然にスペイン語をマスターしてもらうことを目指しています。文法に縛られていては会話をマスターできない、という考え方も強いです。
確かに実践的で“こなれた”表現を学ぶことも大切なのですが、自分の考えを自分の言葉で論理的に展開していくためには、やはり最低限の文法ルールを押さえておく必要があります。
どちらを重視して学習すればよいかは、学習者の個性やスタイルによるところが大きいと言えましょう。
かつて「子供が言葉を覚えるように」というキャッチフレーズで広告・宣伝をしていた語学学校がありましたが、子供と成人とでは言葉の学習過程が違うので、これには無理があります。
特に、日本人の成人が母国語とは言語体系が全く違う言語を学ぶ場合はそうです。どうしても論理的な裏付けを求めてしまいます。
現地の外国人向けスペイン語学校の中には、実践会話と銘打って、ベースとなる教材を用意しないまま、ただ会話したり、講師が生徒と一緒に街を歩いたりする学校もあります。
楽しく過ごすことだけが目的であれば、このスタイルもありかもしれませんが、会話を重視するにせよ、文法を重視するにせよ、しっかりしたスペイン語を学ぶには、カリキュラムがしっかりとした学校を選ぶべきでしょう。
長期 or 短期集中
仕事などでスペイン語学習にまとまった時間が取れない場合は、長期(1年以上)にわたって学ぶことが考えられます。教養や趣味として学ぶ場合もそうでしょう。長期であれば、自分のペースでゆっくり学ぶことができます。
但し、長期で学ぶ場合、節目節目に自ら目標を設定しておかないと、ダラダラと取りとめのないものになってしまう可能性があるので、検定試験を受けるなどメリハリをつけておくとよいでしょう。
一方、短期集中の学習には、それをこなせるだけの時間と環境が必要です。限られた期間にエネルギーを集中する必要がありますが、短期間に結果を出すことを余儀なくされたビジネスパーソンなどには適していると言えます。
学校選びにあたっては、どのようなコースが用意されていて、どのくらいの期間でどこまでの到達が期待できるのかを事前に確認しておくとよいでしょう。
3)結論
以上、スペイン語学校を選ぶ上でのポイントをみてきましたが、いかがでしたでしょうか。大切なのは、スペイン語を学ぶ目的、目標を明確にすること、そして、自分に合った学習スタイルを踏まえつつ、これらのポイントを検討することです。
最適解は人によって異なります。自分に合った学校を選びましょう。
最後に一点、非常に重要なポイントがあります。それは、その学校が結果を出しているかどうか、という点です。その学校で学んで実際に結果を出している人がいるでしょうか。
どんなに巧みな宣伝文句を並べ立てていても、結果を出していない学校からよい結果は期待できません。入学する前に、その学校が結果を出しているかどうかにも着目してください。
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