メキシコ人と仕事をする – 究極の心構え

メキシコ人と仕事をする上で究極の心構えとは何か。


これまでビジネスINメキシコについてブログでいろいろ書いてきましたが、突き詰めればスティーブン・コヴィー著「7つの習慣」の第6の習慣に答えがあると私は思っています。


第6の習慣とは「相乗効果を発揮する」で、同書には次のようにあります。


「相乗効果の本質は、相違点、つまり知的、情緒的、心理的な相違点を尊ぶことである。相違点を尊ぶ鍵は、すべて人は世界をあるがままに見ているのではなく、自分のあるがままに見ているのだと異ことを理解することである」


また次のようにも言っています。


「…こうしたものの見方の相違を尊ばなければ、違う条件づけからからもたらされる制限を超越することはできない。つまり、双方が、相手も正しいかもしれない、人生は二分法とは限らない、あるいは、ほとんどの場合に第三案が存在する、などの可能性を認めなければ、そうした制限を超えることはできない」


きれいごとに聞こえますか?抽象的過ぎますか?


今の時点で言えることは、30年間仕事、仕事以外を通してメキシコ人と付き合ってきてものごとがうまく行った時はこの原則に近づいている時だったということです。


近づいているというのは、自分自身も完全にこの原則をマスターしているわけではないので、100%活用できていないからですが、ここが目指すべきゴールであると常々思っています。


実際問題として、人間形成における初期設定が異なる日本人とメキシコ人が、違う条件づけからからもたらされる制限を超えることは簡単ではありません。ただ相手の心の中を覗くことができれば、制限を弱めることができます。


メキシコ人が日本人をどう見ているかについて、以前ある日系企業のメキシコ人人事部長から、以下のことを聞きました。


· 日本人はメキシコ人を信用しておらず、証拠を過度に要求する。

· メキシコ人のアイディアに耳をかた向けない。

· 日本人は日本人に間だけで情報を共有する。

· メキシコ人が仕事で良い成果をあげたときに認めようとしない。

· 一方ミスをしたときにはすぐに指摘する。

· 日本人はメキシコ人をその部下のいる前で叱ることがあるが、叱るのであれば一対一で行うべき。


後から分かったことですが上記は多くの日系企業で程度の差こそあれ共通に抱えている問題です。


日本人は管理者の立場にいることが多いから相手を変えることに注力する傾向が強いようです。しかし相手に変わってもらいたなら、生まれも、育ちも、教育も違うメキシコ人と上手くつきあい、仕事で最大の効果を得ようとするなら、まず自分が変わるべきです。


とは言え、この域に達するのは至難の技。コヴィー博士自身も「今まで話してきたすべての習慣(第1の習慣〜第5の習慣)は、相乗効果の奇跡をつくり出す準備にすぎない」と述べていて、第6の習慣はそれほど高度なものです。

答えはわかっていても、なかなか理想通りに進まない。しかし、ここに目指すべきゴールがあることは間違いないでしょう。


この相乗効果の原則はメキシコ人と仕事で最高のパフォーマンスをあげることに役立つだけでなく、人間としてよりよく生きていくための究極の人間関係論と言えます。



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