メキシコ人と仕事をする – 究極の心構え

更新日:1月30日

メキシコ人と仕事をする上での究極の心構えとは何でしょうか。


これまでビジネスINメキシコについてブログでいろいろ書いてきましたが、突き詰めるなら、スティーブン・コヴィー著『7つの習慣』で述べられている「第6の習慣」に答えがあると私は思っています。


第6の習慣とは「相乗効果を発揮する」で、同書には次のように説明されています。


「相乗効果の本質は、相違点、つまり知的、情緒的、心理的な相違点を尊ぶことである。相違点を尊ぶ鍵は、すべて人は世界をあるがままに見ているのではなく、自分のあるがままに見ているのだということを理解することである」


また次のようにも言っています。


「…こうしたものの見方の相違を尊ばなければ、違う条件づけからからもたらされる制限を超越することはできない。つまり、双方が、相手も正しいかもしれない、人生は二分法とは限らない、あるいは、ほとんどの場合に第三案が存在する、などの可能性を認めなければ、そうした制限を超えることはできない」


きれいごとに聞こえますか? あるいは抽象的過ぎるでしょうか?


私が30年にわたって、仕事や仕事以外でメキシコ人と付き合ってきた経験をもとに言えるのは、物事がうまく行った時というのは、この原則に近づいている時だったということです。


近づいている…というのは、私自身が完全にこの原則をマスターしているわけではないので100%活用できていないからですが、ここが目指すべきゴールであると常々思っています。


実際問題として、人間形成における初期設定が異なる日本人とメキシコ人が、違う条件づけからもたらされる制限を超えることは簡単ではありません。ただ、相手の心の中を覗くことができれば、その制限を弱めることができます。


メキシコ人が日本人をどう見ているかについて、以前、ある日系企業のメキシコ人人事部長から、以下のことを聞きました。


· 日本人はメキシコ人を信用しておらず、証拠を過度に要求する。

· メキシコ人のアイデアに耳を傾けない。

· 日本人は日本人の間だけで情報を共有する。

· メキシコ人が仕事で良い成果をあげたときに認めようとしない。

· その一方で、ミスをしたときにはすぐに指摘する。

· 日本人はメキシコ人をその部下のいる前で叱ることがあるが、叱るのであれば一対一で行うべき。


後から分かったことですが、程度の差こそあれ、上記は多くの日系企業が共通に抱えている問題のようです。


日本人は管理者の立場にいることが多いため、相手を変えることに注力する傾向が強いようです。しかし、相手に変わってもらいたいのであれば、生まれも育ちも、教育も違うメキシコ人と上手く付き合うこと、そして、仕事で最大の効果を得ようとするのなら、まずは自分が変わるべきなのです。


とは言え、この域に達するのは至難の技。コヴィー博士自身も「今まで話してきたすべての習慣(第1の習慣〜第5の習慣)は、相乗効果の奇跡をつくり出す準備にすぎない」と述べていて、第6の習慣はそれほど高度なものです。

答えはわかっていても、なかなか理想通りには進まないものですが、ここに目指すべきゴールがあることは間違いないでしょう。


この相乗効果の原則は、メキシコ人と仕事で最高のパフォーマンスをあげることに役立つだけでなく、人間としてより良く生きていくための究極の人間関係論と言えるのではないでしょうか。


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