メキシコ人と働く(2)
最終更新: 2020年9月16日
メキシコ人は時間に対する感覚、コミュニケーションスタイル、フォーマル度合いなど日本人とは色々な面で異なりますが、日本人とメキシコ人のライフワークバランスを比較するとメキシコ人の行動を理解しやすくなります。
メキシコ人にとって仕事はもちろん重要なものですが、相対的に重要であって、仕事以外にも大切なものはたくさんあります。仕事一辺倒の生活は理解されず、また敬意を得ることもできないと言えるでしょう。
日本人、メキシコ人のライフワークバランス
日本人(仕事重視)
親族の冠婚葬祭 一親等以外の冠婚葬祭で休暇申請は出しづらい。
食事 急ぎの仕事があれば食事時間を削ってでも仕事をする。
睡眠 明日までに仕上げなければならない仕事は睡眠時間を削ってでも完成させる。
残業 仕事が定時に終わらなければ、きりのいいところまで残業する。
メキシコ人(生活重視)
親族の冠婚葬祭 一親等以外の冠婚葬祭でも普通に休暇申請を出す。
食事 急ぎの仕事があるときでも食事時間はたっぷりとる。
睡眠 仕事で睡眠時間を削ることはほとんどない。
残業 仕事が定時に終わらない場合は、明日に続きを行う。特に家族に関する用事があるときは、そちらを優先する。
受けた教育、育った家族環境により、個人差はありますが、大まかにこのような傾向があります。
日本人の感覚にはなじまない点も多いのでで、メキシコ人と職場でうまくやっていくためには、工夫が必要です。方法はいろいろ考えられますが、対策としては
仕事をしている、あるいはただ単に職場にいる時間数よりも結果を評価するようにする。
無駄な時間が発生しないような効率的な業務システムを構築する。
などがあります。もちろんメキシコの労働法の基本を遵守することが前提です。
次号に続く(その他、メキシコ人と仕事をするにあたって注意すべき点)