電話でのやりとりは、相手の表情やジェスチャーが見えず、独特の言い回しがあったり、さらにスペイン語圏でも国によって表現が違うので、慣れないと少々厄介です。
メキシコに生活している人なら、「もしもし」をBueno!(ブエノ)と言うことは誰でも知っています。ただしこの言い方はメキシコだけで、他のスペイン語圏ではOiga(オイガ - かける人)、Diga(ディガ - 受ける人)またはAló(アロー)が一般的です。
日本では、先方が受話器を取ったら、まずはこちらの名前を告げるのが礼儀ですが、メキシコではBuenas tardes(ブエナス・タルデス / こんにちは)などと挨拶をした後、いきなり¿Podría hablar con 〜 ? (ポドリア・アブラール・コン〜 / 〜につないでください)、または¿Se encuentra 〜 ? (セ・エンクエントラ〜 / 〜はいらっしゃいますか)と言って、相手につないでもらう事がよくあります。それでもさほど失礼にはあたらないようです。(ただし教養のある人ほど、最初に自分の名を名乗る傾向が強いようです。)
そうすると、相手が¿De parte de quién?(デ・パルテ・デ・キエン/ どちらさまですか)または¿Quién (le) habla?(キエン・(レ)・アブラ/ どちらさまですか)などと聞いてきます。
ここで初めてこちらの名前を告げます。自分の名前を告げる時の「(私は)〜です」はHabla 〜 またはSoy 〜 と言います。「こちらはカルロスです」はHabla Carlos. (アブラ・カルロス)。Habla 〜 は動詞hablarの三人称形で、一人称形ではありません。
また「(誰々を)お願いいます」と先方から言われ、「私です」と応える場合も、男性の場合はÉl habla. (エル・アブラ)、女性の場合はElla habla.(エジャ・アブラ)という風に、三人称が使われます。このように、電話では自分であることを告げる時にél やellaが使われますが、スペインではSoy yo.(ソイ・ジョ)が一般的だそうです。
ちなみに電話番号は通常2桁ごとに切って言います。5598-2520ならCincuenta y cinco, noventa y ocho, veinticinco, veinte(シンクエンタ・イ・シンコ、ノベンタ・イ・オチョ、ベインティ・シンコ、ベインテ)となります。0000とゼロが4つ続く場合は、cero, cero, cero, cero (セロ、セロ、セロ、セロ)と言ってくれると分かりやすいのですが、Cuatro ceros (クアトロ・セロス / 4つのゼロ)と言われたりすることもありますので、注意して聞く必要があります。
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