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ビジネスで使えるスペイン語とは?

更新日:2023年7月27日

ビジネスで本当に使えるスペイン語とは何でしょうか。

今回はこのテーマについて考えてみます。


目次


1)ビジネスでスペイン語で使うにあたって

2)信頼関係

3)明快にわかりやすく

4)まとめ



1)ビジネスでスペイン語で使うにあたって


ビジネスでスペイン語を使うとは、はビジネス独特な言い回しや業界の専門用語をマスターして、こなれた表現を使いこなすこと?


もちろんそれもできた方がいいでしょう。現在ではインターネット検索により、ひと昔まえよりずっと容易に本格的な表現を学ぶ手段が増えてきました。


ただ、スペイン語を使ってビジネスで成功しようとすると、別の面にも目を向けた方がよさそうです。技術的な面以外の本質的なことは少し別のところにあります。


結論から言いますと大切なのは、信頼関係をベースに自分の言葉で自分の考えを明確にわかりやすく表現できること。何もビジネスに限ったことではありませんが、ビジネスの現場ではこのことがより一層重要になります。


以下、解説してゆきます。


2)信頼関係


まず、信頼関係から。


スペイン語圏では一般に「人は信用できない」ことが前提に社会のシステム、ルールが成り立っています。よっていろいろなところで物質的にも制度的にもカギがかけられていて、日本人が思っている通りでなかなか物事がスムーズに進まないことが多いと感じられます。契約書類などははやたら長く、複雑なものであったりします。


このような社会でも、と言いますかこのような社会だからこそ、信頼関係が重要になってきます。スペイン語圏における信頼関係のあり方を理解すると、ビジネスでの成功する確率がグンと上がります。


では、スペイン語圏における信頼関係とはどのようなものでしょうか。


エリン・メイヤー著の「異文化理解力」によると、スペイン語圏では信頼関係はタスクベースによる頭の信頼より関係ベースによる心の信頼で築かれているとされています。

出典 エリン・メイヤー著「異文化理解力」


上の図は信頼の各国分布を示しています。スペイン、メキシコなどのスペイン語圏は、タスクベース傾向の非常に強いアメリカとはかなり事情が異なります。関係ベース側によっていて、その意味で日本に似ていると言えます。


食事をしたりお酒を飲んだりすることは関係ベースの信頼を築くことにはとても有効です。このように築かれた信頼関係は全面的なものとなり、すべてのカギが一気に取り外されてしまいます。


スペイン語圏でも信頼関係は時間をかけて作られます。


電話での会話や交渉などでも本題に入る前に雑談をするのが一般的です。周辺的な会話は関係を構築しいて行く上で役に立ちます。また理詰めで攻めるより、感情に訴えると有効な場合もあります。


周辺的な会話を盛り上げるためには相手の文化背景を知っていることは大きなプラスです。


筆者のメキシコでの経験からしても大きな交渉の実質的な決定はインフォーマルなシーンでなされることが少なくなく、関係ベースによる心の信頼がいかに重要かを実感しています。


3)明確にわかりやすく


次に、自分の言葉で自分の考えを明確にわかりやすく表現できることについて。


ビジネスらしく、プロフェッショナルな雰囲気を醸し出そうとしていたづらに高度な言葉を使う必要はありません。正確さを期すために専門用語を使うのはよいのですが、一見スマートでも意味の曖昧な言葉の濫用はかえって物事をわかりづらくしてしまいます。わかりやすい単純明快な言葉が一番です。


はたから見ていると洗練されていてカッコいい言葉でやり取りがされていても、以外に中身がなかったりなんていうこともあります。


ケース・バイ・ケースではありますが、相手の言葉に誠実に耳を傾け、借り物ではない自分の言葉で自分の考えを、明確に誤解のないように伝える、これが王道と言えます。


その意味で、こなれた表現を丸暗記するだけではなく、文法を含めスペイン語の基礎をしっかり学ぶことは重要です。


もっとも日本人の場合、仮にスペイン語が辿々しくても、誠意を込めた言葉の方が説得力を持つこともあります。こなれた表現を連発するのは逆に軽いともとらかねません。スペイン語のネイティブではない外国人がスペイン語を話すときは、ここを逆手に取るということもできましょう。



4)まとめ


スペイン語を使ってビジネスの現場で成功するには、ある程度ビジネス特有な言い回しを覚え、専門分野の用語をマスターすることは必要です。しかし大切なのは信頼関係をベースに自分の言葉で自分の考えを明確にわかりやすく表現することです。


その国の文化、一般習慣、商習慣の理解に努め、一緒の食事をするなどしてで関係構築の時間を作ることも留意すべき点です。


純粋な語学学習のテーマから少し外れてしまいましたが、以上ビジネスで本当に使えるスペイン語とは何かを考察してみました。


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