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広瀬明久

メキシコで西検 DELEとの比較も

更新日:2022年1月30日

メキシコで西検が受験できることをご存知でしょうか。


西検とは、(公益財団法人)日本スペイン協会が開催しているスペイン語技能検定のことです。1973年にスペイン語検定試験として開始され、これまで文部科学省の認定と後援のもとで、日本国内はもとよりスペイン、メキシコなどで実施されてきました。


メキシコでも実施されているスペインのセルバンテス協会のDELEとの違いについてよく聞かれますので、比較しながら少し解説してみます。


DELEは設問も答えも全てスペイン語であるのに対し、西検はスペイン語と日本語とをつなぐ能力が問われます。特に西検3級以上においては、西文和訳や和文西訳が出題され、日本語⇆スペイン語の翻訳スキルも重要になります。


両試験とも全6レベル。試験のタイプが違うので一概に比較できませんが、各レベルにおいてDELEの方が若干難易度が高いようです。しかし、西検3級は英検の準1級に相当すると言われていますので、西検のレベルも決して低くはありません。


    入門  初級  中級  中上級  上級  最上級

西検 6級 5級   4級   3級   2級   1級

DELE A1 A2    B1    B2 C1 C2


次に開催頻度ですが、メキシコではDELEは複数の機関で実施されているため実施頻度は高く、機関によっては2ヶ月に1回くらいのペースで案内が出ています。ただし、受験者数が少ないと開催されないことがあります。一方、西検は年2回(春季、秋季)必ず実施され、毎回80名前後の方が受験されます。


受験料は地域によって異なりますが、メキシコシティで受験する場合、DELEは西検の2倍〜3倍の金額になります。


メキシコシティで受験する場合の料金比較:


西検 DELE

入門 (6級/A1) 35 USドル 141 USドル

初級 (5級/A2) 45 USドル 148 USドル

中級 (4級/B1) 45 USドル 175 USドル

中級 (4級/B1) 80 USドル 201 USドル

上級 (2級/C1) 100 USドル 222 USドル

最上級 (1級/C1) 120 USドル 242 USドル


DELE受験料は以下サイトからドル換算(※ただし、試験センターによって受験料が異なる可能性があるので、受験の際はお確かめください。)

https://www.ihmexico.com/es/examenes-internacionales/examenes-dele/fechas-y-precios/


よく西検は国内で有効、DELEは国際的な資格で海外で就職したい場合に使えると言われています。


しかし、日本人が海外(スペイン語圏)で就職する場合、実際は日系企業に就職する場合がほとんどで、現地の企業に入ることは稀です。また、日系企業では、やはり日本語とスペイン語をつなぐ能力が評価されます。


スペイン語圏で日系企業が最も多く進出しているメキシコにおいて、西検は(新型コロナウイルス感染症の世界的蔓延以前は)2001年より年2回途切れることなく定期的に実施されてきており、実際に就職や昇進の基準にも使われています。


DELEはスペイン語の総合力を測る試験として優れていますが、西検は別の意味で価値を持ち続けていると言えます。


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