メキシコ人と働く(3)

最終更新: 9月16日

一般的にメキシコ人と仕事をするにあたって注意すべき点として以下が挙げられれます。


  • 担当以外の仕事は頼まない。

一般的にメキシコ人は与えられた仕事以外、担当以外の仕事をすることに抵抗を感じます。個人の光熱費の支払いなど公私混同のお願いは避けるべきです。


  • 本人の専門分野と関係のない部署への配置をしない。

日本では自分の専攻と違う部署に配属されることは珍しくありませんが、メキシコ人は専門性が生かせないことに抵抗を感じます。やむを得ない場合はその意図とメリットを説明するとよいでしょう。


  • 何も言わなくても察してくれるだろうという期待は持たない。

言葉で正確に説明しないと理解されません。対策としてはきめ細かな指示を出し、随時進捗状況を確認することです。管理のし過ぎも考え物ですが、必要に応じた要所要所の確認は必要です。


  • 一度するといったことは実行するだろうという期待はしない。

この国の場合、極端な言い方をすれば一日ごとにすべてがリセットされるので、要所要所で、本当に実行しているかどうか確認し、危なそうであれば、期日を早目に設定し、足並みがそろうように配慮することが必要です。


  • 人前で叱らない。

人前で叱ることは著しく本人のプライドを傷つけるので避けるべきです。一生恨みを買うことになるかもしれません。ネガティブフィードバックを行うときには個室に呼んで行うとよいでしょう。これはメキシコに限らず世界共通のルールのようです。人前で叱るということがある程度容認されているのは、日本くらいではないでしょうか。


3回に渡り、メキシコ人の文化的特徴やメキシコ人と働くにあたって注意すべき点を述べてきましたが、冒頭でも言及したように文化の違いに起因する経済的損失を数値化する試みが行われていないことが、異文化理解問題が後回しにしている大きな要因の一つと思われます。


メキシコで事業展開を展開する企業においてはこれからこの点に注目していくことは必要でしょう。企業としても個人としてもグローバルな世界で成功をおさめるには異文化理解というソフトスキルの重要性を十分に理解し、実際に応用することが今後ますます大きな課題になってくると思われます。

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