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メキシコ人と働く(3)

更新日:2022年1月30日

一般的に、メキシコ人と仕事をするにあたって注意すべき点として以下が挙げられます。


  • 担当以外の仕事は頼まない。

一般的にメキシコ人は与えられた仕事以外、担当以外の仕事をすることに抵抗を感じます。個人の光熱費の支払いなど、公私混同のお願いは避けるべきです。


  • 本人の専門分野と関係のない部署への配置をしない。

日本では自分の専攻と違う部署に配属されることは珍しくありませんが、メキシコ人は専門性が生かせないことに抵抗を感じます。やむを得ない場合は、その意図とメリットを説明するとよいでしょう。


  • 何も言わなくても察してくれるだろうという期待は持たない。

言葉で正確に説明しないと理解されません。対策としては、きめ細かな指示を出し、随時進捗状況を確認することです。管理のし過ぎも考えものですが、必要に応じた要所要所の確認は必要です。


  • 一度すると言ったことは実行してくれるだろうという期待はしない。

この国の場合、極端な言い方をすれば、一日ごとにすべてがリセットされるので、要所要所で本当に実行しているかどうかを確認し、危なそうであれば、期日を早目に設定し、足並みが揃うように配慮することが必要です。


  • 人前で叱らない。

人前で叱ることは、著しく本人のプライドを傷つけるので避けるべきです。一生恨みを買うことになるかもしれません。ネガティブフィードバックを行うときには、個室に呼んで行うとよいでしょう。これはメキシコに限らず、世界共通のルールのようです。人前で叱るということがある程度容認されているのは、日本くらいではないでしょうか。



3回に渡り、メキシコ人の文化的特徴やメキシコ人と働くにあたって注意すべき点を述べてきましたが、冒頭でも言及したように、文化の違いに起因する経済的損失を数値化する試みが行われていないことが、異文化理解問題が後回しになる大きな要因の一つと思われます。


メキシコで事業を展開する企業においては、これからこの点に注目していくことは必要でしょう。企業としても個人としても、グローバルな世界で成功を収めるためには、異文化理解というソフトスキルの重要性を十分に理解し、実際に応用することが今後ますます大きな課題になってくると思われます。


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