役所はよくなった? 在留カード手続きをめぐって

最終更新: 2019年4月27日

こともあろうに在留カードを失くしてしまいました。私の場合、メキシコが長いのでパーマネント。


外国に住んだことのある方ならわかると思いますが、このカードは外国人がその国に合法的に滞在することを証明するもので、出国、入国の際はもとより、生活する上で各種手続きに必要。この身分証明書がないと生活に支障をきたしてしまいます。


早速、再発行の手続きを開始しなければ... これまで在留関係の手続きは弁護士を通して行ってきましたが、再発行程度ならなんとかできるのではないかと今回は自分で手続きにトライすることに。


ただ、ちょっと抵抗がありました。この在留カード発行を管轄している、INM(国家移住庁)には嫌な思い出があったのです。


もう二十数年前のこと、更新の手続きにINMを訪れた時、苦労して揃えて持っていった書類を提出すると、窓口の職員は書類が足りているのか足りていないのかも説明せずに「また来い」とだけ。いつ来ればいいかということも告げずにただ「また来い」の一点張り。私は日本で公務員として働いていた時には間違っても訪問者にこんな対応はしなかったと怒り心頭に発し、「日にちを指定しろ!」と若気の至りで机をドーンと叩いてしまいました。


埒があかずINMを後にしようとした時、先の職員がささっと近寄ってきて「今度あんな態度をとったらお前は国外追放だ!」と一撃をくらいました。私の方では「お前の態度こそ人権蹂躙だ!」と反撃をしたかったところでしたが、外国人がそんなことをいっても勝ち目はなく、とりあえずその場は引き上げることに。


口の悪い友人によると、「メキシコ人が外国人の上に立てる唯一の場所がINMなのでやたらと権力を振りかざすんだ」とのこと。まあ、そんなものかと怒りを収めてあらためて手続きにあたり、理不尽な対応を受けつつも、更新は一応終えることができました。しかしそれ以来INMとは一切関わりたくなく手続きはすべて弁護士を通して行うようになったのです。


今回の再発行の手続きの際も迷ったのですが、再発行という比較的単純な手続きであるということと、弁護士を通すと結構な謝礼が発生するということがあったので、以前とは違った態度で臨もうと自分でトライすることにしました。


また、いい加減な説明を受けて書類を揃えなければならないかと、少しネガティブな気分になっていました。が、今の時代はインターネットで必要な書類が検索でき、疑問があればINMのホームページで質問ができます。そして驚いたことに質問に対する回答は数日内にメールで返ってくるではありませんか。もちろんスペイン語のみでのやり取りですが時代は変わったものです。


そして、INMに手続きに行くと、待合室などでは職員の方から挨拶をしてきます。なんという対応の違い。結局4、5回足を運ぶことになり、2ヶ月半ほどかかりましたが今回は嫌な思いをすることなく、数日前に手続きを終えることができホッとしているところです。


他の役所においてはまだまだ日本人の感覚からすると理不尽な対応はありますが、今回の件でメキシコの役所に対するイメージが少しだけ変わりました。

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