役所の対応はよくなった? 在留カード手続きをめぐって

更新日:1月30日

こともあろうに、在留カードを失くしてしまいました。私の場合、メキシコが長いのでパーマネントです。


外国に住んだことのある方ならわかると思いますが、このカードは外国人がその国に合法的に滞在することを証明するもので、出入国の際はもとより、生活する上での各種手続きに必要です。この身分証明書がないと、生活に支障をきたしてしまいます。


早々に再発行の手続きを開始しなければ...。これまで在留関係の手続きは弁護士を通して行ってきましたが、再発行程度なら何とかできるのではないかと今回は自分で手続きにトライすることに。


ただ、少し抵抗がありました。この在留カードの発行を管轄している、INM(国家移住庁)には嫌な思い出があったのです。


もう二十数年前のこと、更新手続きにINMを訪れた時、苦労して揃えて持参した書類を提出すると、窓口の職員は、書類が足りているのか足りていないのかも説明せずに「また来い」とだけ。いつまた来ればいいかということも告げてくれず、ただ「また来い」の一点張り。私が日本で公務員として働いていた時には、間違っても訪問者にこんな対応はしなかったと怒り心頭となり、「日にちを指定しろ!」と若気の至りで机をドーンと叩いてしまいました。


それでも埒があかず、INMを後にしようとした時、先の職員がささっと近寄ってきて、「今度あんな態度をとったらお前は国外追放だ!」と一撃をくらいました。私の方では「お前の態度こそ人権蹂躙だ!」と反撃したいところでしたが、外国人がそんなことを言っても勝ち目はなく、とりあえずその場を立ち去りました。


口の悪い友人によると、「メキシコ人が外国人の上に立てる唯一の場所がINMなので、やたらと権力を振りかざすんだ」とのこと。まあ、そんなものかと怒りを収めて、改めて手続きにあたり、理不尽な対応を受けつつも、更新は一応終えることができました。しかし、それ以来INMとは一切関わりたくなく、手続きはすべて弁護士を通して行うようにしてきたのです。


今回の再発行の手続きの際も迷ったのですが、再発行という比較的単純な手続きであるということと、弁護士を通すと結構な謝礼が発生するということがあったので、以前とは違った態度で臨もうと自分でトライすることにしました。


またいい加減な説明を受けて書類を揃えなければならないかと、少しネガティブな気分になっていました。が、今の時代はインターネットで必要な書類を検索でき、疑問があればINMのホームページで質問ができます。そして驚いたことに、質問に対する回答は数日以内にメールで返ってくるではありませんか。もちろんスペイン語のみでのやり取りですが、時代は変わったものです。


そして、INMに手続きに行くと、待合室などでは職員の方から挨拶をしてきます。なんという対応の違い。結局4、5回足を運ぶことになり、2ヶ月半ほどかかりましたが、今回は嫌な思いをすることなく、数日前に無事手続きを終えることができてホッとしているところです。


他の役所においては、まだまだ日本人の感覚からすると理不尽な対応がありますが、今回の件で、メキシコの役所に対するイメージが少しだけ変わりました。


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